今回はカブトムシ一色だが、気にせずに行こうと思う。
カブト君達はまだ生きている。
7月初旬に生まれてある程度元気なのだからまあまあ長生きと言えると思う。
というより通常9月には全滅している位ではある。
但し、6匹中メスが2匹、9月末に先に逝ってしまった。
そして卵を産んだケースを隔離していたにも関わらず卵は全滅していた。
この段階で「今年限りか」と諦めたのだが、残されたオス達があまりに元気だったので
もしやと思い可能性を考え昆虫ショップに向かったところ、まだ6匹だけ生きている(売っている)
との事だったので、せめて2匹くらいは購入してペアにしてみようと考えた。
ら、ショップがサービスと保険にと1匹サービスしてくれた。で計3匹。
ところがこのメス達、あまりにサイズが小さいのだ。
コガネムシよりやや大きいくらい。
それに加えてオス達のサイズが大きい。
しかし「カブトムシは結構それでも大丈夫」とショップで言われたので
ダメもとで試してみた。
ペアにしてから二日程見ていたのだが
届かない。
何がって?説明しよう。
メスは基本的に逃げるので、メスのA部分両側にオスがツメを引っ掛けて支える。
Bの部分で交尾する。
だから届かない。
距離がありすぎる。
仕方ないので手伝ってみた。オスにはワタクシの指をつかんでもらう。
Bを近づける(つまりオスの体を前に行かせる)→ 指をメスだと思ってしまう。
だ か ら。届かない。
というか、離れてしまう。
しかもメスは「いや。そんなの無理」と言って(何のエロ文かこれ)後ろ足で蹴飛ばしている。
・・・自然に任せよう。無理なら諦める。
餌を食べる時等はそこそこ仲良くやっているのだからいいじゃないか。
それ以来目立ったソレは目にしていなかったが、10月に入り
マット(土)を交換の為にひっくり返してみた。
すると卵が数個あるではないか。
数個目視出来ればもっとある可能性がある。
すげえ。やればできるんだなあ。
感心したが、全滅の前歴がある故にマットの水分量等に気をつけ
親達は別のマットと差し替えて早速卵を隔離した。
しかし未だにふ化の条件に関しては、はっきりと分かっていない。
いや、情報やデータはいくらでもあるが、自分の実感として、という意味でだ。
厳密ではないが、ほぼ同じ条件で全滅する事もあれば簡単に多くふ化する事もあるのだから。
(それはそれでえらいことになるんだが。)
以前にも書いたが、気にしすぎるとダメだし、放置しては死んでしまう。
あとは運命に任せるのみ。
カブトムシが死に際に動き回る(暴れるように)のをご存知だろうか。
そして最期にはほぼ、裏返っている事も。
これについてもあまり情報がないのだが
・子孫を残す為に相手を見つける為に必死になる→暴れる
とか
・暴れた後に裏返しになるのは最後に天に向かっていたいから
とか書かれていたりするが(勿論ジョークだと思うが)
全く違う、と思う。
死に際に必死に相手を見つけるなんて最期にそんな無駄をするだろうか。
交尾して産卵する、そんな体力はもう残されていない。
そうなってから1〜2日以内で息絶えるのに。
カブトムシに限らず、昆虫類は徐々に身体の末端部分が先に、そして各部分に神経が通わなくなり
電池が切れたように最後は動かなくなって行く。
足の先(フセツという)が取れるのもそのためだ。
神経が先か、構造として耐えられなくなるかはわからない。
もし末端に神経が通っていたとしても、生きるのに必要な動きや
呼吸に関係する神経が麻痺すれば暴れてしまう、というのが自分の説である。
体の内部が先に機能しなくなる事も考えられる。
そうなれば思い通りにいかず、暴れる理由になるだろう。
この際の足の力は既に弱く、何か掴む事も難しい位。なのに一気に歩き回る。
そしてカブトムシは足に呼吸する器官が付いている。
足は真っ先に麻痺しやすい為、殆どの場合こうなるのではないか、と思う。
何か決定的なものが不自由になり、機能しない。それを悟った時点で暴れ出す。
つまり末期に暴れたらいずれにせよ寿命という事だ。
多分、本物の昆虫博士ならそのへん本当の事をご存知かと思うが
そういう説が記載されているウェブは一つもない。
裏返しになるのは
足が麻痺して徐々に内側に関節を曲げた状態で動かなくなってくる。関節の曲がった足のせいで
その分体の高さも高くなり、さらに動きの悪い足が邪魔で左右のバランスが取れずにひっくり返る。
そのままではいけないと解っていても、転倒した身体をもとに戻すだけの神経は働かず
まだ動く足でもがいてしまい、エネルギーを使い果たすというわけだ。
裏返しになり、起き上がるとっかかりがない場合は元気であっても同様に
もがいてしまう。休む事もせずに。
ちなみに元気で且つ木等が身体の上に乗っかっている場合は
いつでも起きられるので平気でずっとひっくり返っている。
転んで起きられない時に狙われたらいけない。その危機感が遺伝子に組み込まれているのだろう。
さて今年はふ化するだろうか。
真っ赤な子の子孫が。