カブト住宅

こんな私にメッセージを送って頂いた方へ感謝。
一年を大切にしたいと思う。

選挙選挙。皆さんは誰に入れただろうか。
どんな気持ちでこの選挙を迎えただろうか。
とまあその辺はわたくしっぽい分野ではないので置いといて。

例によって勝手に報告なのだが
カブトムシは まだ生きている。。
しかしさすがに2匹のみ、となってしまい
フセツの欠けも顕著だ。

どれだけ元気かの目安に
ツノとツノの間に指を入れてみるのだが
クッと挟もうとする分にはまだ気力共に残っていると判断している。
今日の時点では7、8月の力強さはもうないが
クッと来る。よしよし。
現在、各自マンション一室住まい的になっており
うにょうにょしとる幼虫もいるが、ダメな人には見せられないのでやめとく。
4匹元気な時kabuto_all

ついに二匹にkabu12

パンプキン風情を過ぎたカブトオトナ

寒いのに室内は暑いみたいな微妙な季節は過ぎ
パンプキン風情だった季節も終わり
街には少しずつイルミネーションが現れる。

illumi

イベント的なものをいつも横目で見ているタイプではあってもそれなりに楽しんでいたが心の底から楽しむことは今年はないのだろうなとふと思う。

で、カブトムシはまだ生きている。
そんなこと自分以外は面白くなかろうとそれはそれとして
ただ生きているのではなく、成虫となって地上に出てから4ヶ月過ぎて
「威嚇」の出来る、フセツの欠けないカブトムシは初めてだからだ。kabuto_a

あ?(を)説明しよう。

足は、腿節(たいせつ)、頸節(けいせつ)、ふ節という部分があり
主に太いトゲトゲのある太もも的部分とひざ下のような細い部分、
先端にはカギ爪が付いている。
そのひざ下みたいな部分がフセツだ。「跗節」(この漢字がテキスト上に出ない人も)
と書いたり「符節」と書いたりふ節となったりしているがそれはあまり興味無い。

ほとんどが元気なうちにふ節の一つが真っ先に取れ
死期を迎える頃には3匹に1匹は1、2本なくなっている位だと思う。
(わかりにくいな)
昆虫の場合は人間とは違い、治癒する能力がない為
とくにカブトムシはひと夏を過ごせる程度の強度しかないのだと思われる。
それでもとくに気にしている様子はなく、なんだか普通に過ごしている感じ。
前回書いたように神経も伝達しなくなると思われるので痛覚もないのだろう。
しかし木登りや動きにはやはりある程度支障が出てくる。引っ掛ける爪もないからだ。
それでも元気ならゴリゴリと木を削らんばかりにふ節のない足で木を登る、なんとも憎めない
愛すべき昆虫なのである。

で、威嚇だが
前足を広げて半身起き上がり気味に構えるのが、まあここで言う、威嚇。
カブトムシも人の気配に慣れるのか、そんな気も失せるのか、元気がなくなると
徐々に「あ?邪魔スンナ。」「誰だテメエ。」が薄れていき、威嚇しなくなる。

それが あ?のポースだ。kabuto_a(しつこい)

それが今年は事情が違う。
計6匹いたカブトムシはオスは全員生きており、メス2匹はすでに他界。
購入したメス3匹のうち2匹も他界。
うちオス3匹が現在も威嚇し、他界した4匹含め全員ふ節が欠けていない。

ああこれは軽いペット自慢だな。ちょいやな感じか。

過去と違う点を挙げるとすれば、登り木を皆斜めにしている事と
交尾後には即完全個室としている事か。アレはエネルギー使うしね。

しかしオスの一匹は、もうそろそろと予感させる動きである。
この時はやはり寂しい。1年毎に何度も同じ感情を味わい
そしてまた繰り返す。幸せだっただろうか、と。
自分は独りよがりにそれを心でつぶやき、土に還す。

私たち人間は、自分と他の人間、他の生物と触れ合い、理解し
与え与えられて生きている。
自分ではない対象のものや環境や生き甲斐などを考えずにはいられない。
大人になり成熟し、最もそれに対して成熟していないければいけない時期に
未熟な大人が多すぎるというやつだ。
子供が半分おもちゃや教材としてカブトムシやクワガタを採ったり買ったり
命に触れるが、大人になってのカブトムシ飼育はそれとは違う哀愁と喜び
発見の多いものである。

とはいえ裏返してお腹側から見ちゃダメだけど。

そして幼虫が数匹
もう土の中で蠢いている。ささやかな喜びに感謝を。

カブト恋愛小説 10月

今回はカブトムシ一色だが、気にせずに行こうと思う。

カブト君達はまだ生きている。
7月初旬に生まれてある程度元気なのだからまあまあ長生きと言えると思う。
というより通常9月には全滅している位ではある。
但し、6匹中メスが2匹、9月末に先に逝ってしまった。
そして卵を産んだケースを隔離していたにも関わらず卵は全滅していた。

この段階で「今年限りか」と諦めたのだが、残されたオス達があまりに元気だったので
もしやと思い可能性を考え昆虫ショップに向かったところ、まだ6匹だけ生きている(売っている)
との事だったので、せめて2匹くらいは購入してペアにしてみようと考えた。
ら、ショップがサービスと保険にと1匹サービスしてくれた。で計3匹。

ところがこのメス達、あまりにサイズが小さいのだ。
コガネムシよりやや大きいくらい。
それに加えてオス達のサイズが大きい。
しかし「カブトムシは結構それでも大丈夫」とショップで言われたので
ダメもとで試してみた。

ペアにしてから二日程見ていたのだが

届かない。

何がって?説明しよう。

kabuto2

メスは基本的に逃げるので、メスのA部分両側にオスがツメを引っ掛けて支える。
Bの部分で交尾する。

だから届かない。

距離がありすぎる。
仕方ないので手伝ってみた。オスにはワタクシの指をつかんでもらう。
Bを近づける(つまりオスの体を前に行かせる)→ 指をメスだと思ってしまう。

だ か ら。届かない。

というか、離れてしまう。
しかもメスは「いや。そんなの無理」と言って(何のエロ文かこれ)後ろ足で蹴飛ばしている。

・・・自然に任せよう。無理なら諦める。
餌を食べる時等はそこそこ仲良くやっているのだからいいじゃないか。
それ以来目立ったソレは目にしていなかったが、10月に入り
マット(土)を交換の為にひっくり返してみた。

すると卵が数個あるではないか。
数個目視出来ればもっとある可能性がある。
すげえ。やればできるんだなあ。
感心したが、全滅の前歴がある故にマットの水分量等に気をつけ
親達は別のマットと差し替えて早速卵を隔離した。

しかし未だにふ化の条件に関しては、はっきりと分かっていない。
いや、情報やデータはいくらでもあるが、自分の実感として、という意味でだ。
厳密ではないが、ほぼ同じ条件で全滅する事もあれば簡単に多くふ化する事もあるのだから。
(それはそれでえらいことになるんだが。)

以前にも書いたが、気にしすぎるとダメだし、放置しては死んでしまう。
あとは運命に任せるのみ。

カブトムシが死に際に動き回る(暴れるように)のをご存知だろうか。
そして最期にはほぼ、裏返っている事も。

これについてもあまり情報がないのだが
・子孫を残す為に相手を見つける為に必死になる→暴れる
とか
・暴れた後に裏返しになるのは最後に天に向かっていたいから
とか書かれていたりするが(勿論ジョークだと思うが)

全く違う、と思う。

死に際に必死に相手を見つけるなんて最期にそんな無駄をするだろうか。
交尾して産卵する、そんな体力はもう残されていない。
そうなってから1〜2日以内で息絶えるのに。

カブトムシに限らず、昆虫類は徐々に身体の末端部分が先に、そして各部分に神経が通わなくなり
電池が切れたように最後は動かなくなって行く。
足の先(フセツという)が取れるのもそのためだ。
神経が先か、構造として耐えられなくなるかはわからない。

もし末端に神経が通っていたとしても、生きるのに必要な動きや
呼吸に関係する神経が麻痺すれば暴れてしまう、というのが自分の説である。
体の内部が先に機能しなくなる事も考えられる。
そうなれば思い通りにいかず、暴れる理由になるだろう。
この際の足の力は既に弱く、何か掴む事も難しい位。なのに一気に歩き回る。

そしてカブトムシは足に呼吸する器官が付いている。
足は真っ先に麻痺しやすい為、殆どの場合こうなるのではないか、と思う。

何か決定的なものが不自由になり、機能しない。それを悟った時点で暴れ出す。
つまり末期に暴れたらいずれにせよ寿命という事だ。

多分、本物の昆虫博士ならそのへん本当の事をご存知かと思うが
そういう説が記載されているウェブは一つもない。

裏返しになるのは
足が麻痺して徐々に内側に関節を曲げた状態で動かなくなってくる。関節の曲がった足のせいで
その分体の高さも高くなり、さらに動きの悪い足が邪魔で左右のバランスが取れずにひっくり返る。
そのままではいけないと解っていても、転倒した身体をもとに戻すだけの神経は働かず
まだ動く足でもがいてしまい、エネルギーを使い果たすというわけだ。
裏返しになり、起き上がるとっかかりがない場合は元気であっても同様に
もがいてしまう。休む事もせずに。
ちなみに元気で且つ木等が身体の上に乗っかっている場合は
いつでも起きられるので平気でずっとひっくり返っている。
転んで起きられない時に狙われたらいけない。その危機感が遺伝子に組み込まれているのだろう。

さて今年はふ化するだろうか。
真っ赤な子の子孫が。

パシーンと真っ赤なKKトレイン

今日はすごいことになった。

朝方、雨がさらさらと降る中ぼーっとしていると
「パシーン」という音が鳴り、台所から火花が。直後にドドーンと低い音が辺りに広がって行くのがわかった。
カミナリがごく近くにおちたのだ。
しかしそこは自分はなんとなくカミナリの子。(いやなんとなく)
おちていた気分が逆に少し晴れた。
あのドドーンという音になるのは何故だろうか。
確かに高いパシーンがあり、それがドドーンになる。

梅雨が過ぎ夏が終えようとしている。もう九月なんだな。
そう思ったら最初に記したカブトムシを撮っておこうと思った。
好きでない人は卒倒するかもわからないが。
今年は6匹のカブトムシがいてオスオスオスオスメスメス。(わかりにくい)

それぞれとても個性あるのが面白い。
メスは一匹もぐってしまっていたので仕方ないので撮れない。
ちなみに産卵の為にメスのマットは土にしている。
だが一番の食い気で、かつ与えても食べない時も多々ある。触れるとキューと鳴く(正確には上羽あたりで音を出す)。
ケースを替えても土を足しても暴れる時があり、
何をどうしたいのか時々わからない。人間の女性と同じ?かもしれない。

オスは
すごく大きいのに大人しく、羽が少しひらいたままの黒っぽいビッグ君と
見た目普通だけどぶんぶん飛ぶクン(変な名前)。真っ赤で大きさ、色、全てが完璧なレッド1くん。
お気に入りなのが、やや小さめで(それでもそこらに売っていたカブトムシより大きい)
ツノも細いが元気一杯なレッド2くん。ツルツルで赤い。なんというかグラデーションが美しい。
なのにツノは小さめ。
生き物は完璧すぎると面白くない。どこか変だったりする方が愛嬌がある。

そのレッド2くんは横顔もどうぞ。眼がうるっていてなんとも言えない。red2face red2

この子らの子供が無事ならまた来年までおかしな幼虫達とつきあうはめになる。

愉快な生き物で、時々存在を確認出来ると嬉しくなる。

自分の内面は変わらずに生きているとそう思う。昨年の親から生まれて幼虫から付き合い
完全変態(卵→幼虫→蛹→成虫 と完全に姿を変える事)を見届けて来た。
ヘンタイ(人とは少し違う人や危ない人の事)ではない。

この子らの命が絶えてしまった時は、自分の何かが変わる気さえする。
でも命は、不自由はさせず、かつ多少ほっぽらかした方が良いのだな。
生き続けてもそうでなくても、自然に任せ、なるようになる事を受け入れる。
彼らから学ぶ事は多様だ。
big red1mesu

話は全く変わるが、Kトレイン(キケンナトレイン)の続きがある。あまりすごくはないので

仮にミニKトレインとしよう。しなくてもいいけど。
別でKKKトレイン級の話もあったりするし。
昔中学生の頃の同級生が、話が急に変わるのを「ハナコロ」と言って(書いて)いた。

(ハナコロ)とある日
やはり電車に乗っていたのだが、混雑する駅で皆が降りる波に流れている時
一人の青年が、ドア前のポールにつかまって
けっこうな幅をきかせたまま立ちふさがり「意地でも人に流されない」で睨みをきかせていた。

単に邪魔すぎる。

もうその流れはものすごいのに、自分に他人がバッシバシ当たっても
入り口で固まって降りず、後ろの人達は邪魔でイライラしている様子だった。

自分も少しその様子を見て、もらいイラするのと笑えるのとで複雑な気持ちだった。
何故、そこまで意固地なのか。

その時、一人の「成年」が、でかい声で
「降りろよ!!ったく!!」と叫んだ。

そのとおり。なんの意地なのかマナーなのか意味不明。
何をどうしたいのかわからない人はここにもいたな。

その成年の叫びはそこにいた皆の気持ちを代弁していた。が
その成年は降りてから、逆にポール(またか)青年に、降りてからしばらく睨みをきかして
「まったくよ」とかつぶやいていた。

急いでいるのか暇なのか不明だ 。